Excel行や列を素早く移動する方法と移動できない時の対処法！

Excelで行や列を移動する時に「切り取り」と「貼り付け」を使用している方も多いのではないでしょうか？ドラッグだけで簡単に行や列を移動させる時短テクニックと、行や列が移動できないときの対処法について詳しく解説します。

Excelで行や列を選択する方法

表内に空白セルがある場合は、ショートカットキー【Ctrl】+【Shift】+【▼】【▶】を使用した選択方法では、空白セルを含めた行や列を全て選択することはできません。

マウスを使用すると、空白セルも含めて行や列を全て選択することができます。

マウスを使用して列を選択する方法

下図を参考にマウスを使用して列を選択する方法を紹介します。

🥉手順①：列番号にマウスカーソルを指導して、下向き矢印【▼】が出現しましたら、クリックします。

今回は例としてC列を選択します。

■列番号C列がすべて選択されました。

マウスを使用して行を選択する方法

下図を参考にマウスを使用して行を選択する方法を紹介します。

🥉手順①：行番号にマウスカーソルを移動した、右向き矢印【▶】が出現しましたら、クリックします。

■行番号4行目がすべて選択されました。

Excelで行や列を移動する方法

Excelで行や列を移動する場合は、最初に行や列を選択して、右クリックでコンテキストメニューを開き「切り取り」を実行してから、移動先を選択し右クリックでコンテキストメニューを開き「貼り付け」を行う方法を使用している方が多いのではないでしょうか？

✨ドラッグだけで行や列を移動

最小に移動する行や列を選択して、移動する行や列の緑に縁にカーソルを移動してから、行・列の移動を完了できるので、時短効果が高く作業効率がアップします。

行・列の移動方法	作業工程
切り取り・貼り付けでで移動	6 STEP
マウスでドラッグして移動	3 STEP

✨切り取り・貼り付けで移動すると作業効率が悪い

切り取り・貼り付ける方法でも行や列の移動はできますが、少し手間がかかりますので、ドラッグだけで簡単に行や列を移動する方法を紹介します。

（切り取り・貼り付けでH列をF列とG列の間に移動する）

（右クリックで開いたコンテキストメニュー）

列を移動する方法

✨ドラッグだけで列を簡単に移動する方法

エクセルで表の特定の列をドラッグだけで素早く移動する方法を紹介します。

今回は例として下図のようにに【H列】の利益を【F列】合計と【G列】経費の間に移動する方法を紹介します。

■列の移動前

■列の移動後

🥉手順①：移動したい列（例：H列）の列番号に、カーソルを置き【↓】下向き矢印が出現しましたら、左クリックして列を選択します。

🥉手順②：選択した列の緑色の縁にカーソルを移動すると下図の様に【+】（手裏剣）のマークが出現します。

🥉手順③：次に【Shift】キーを押しながら、移動したい列まで【+】（手裏剣）のマークをドラッグします。

今回は、例として【H】列を【F】列と【G】列の間に移動します。

🥉手順④：【+】（手裏剣）のマークをドラッグしながら移動すると、移動先の左側に緑色の縦線が出現しますので、移動したい列までドラッグして移動し【Shift】キーを押しながらマウスのクリックを解除します。

■【H列】の利益を【G列】に移動することができました。

行を移動する方法

✨ドラッグだけで行を簡単に移動する方法

エクセルで表の特定の行をドラッグだけで素早く移動する方法を紹介します。

今回は例として下図のように【2行目】の東支店を【3行目】の西支店と【４行目】の南支店の間に移動する方法を紹介します。

■行の移動前

■行の移動後

🥉手順①：移動したい行（例：2行目）の行番号に、カーソルを置き【→】右向き矢印が出現しましたら、左クリックして行を選択します。

🥉手順②：選択した行の緑色の縁にカーソルを移動すると【+】（手裏剣）マークが出現します。

🥉手順③：次に【Shift】キーを押しながら、移動したい行まで【+】（手裏剣）のマークをドラッグします。

今回は、例として【2行目】を【３行目】と【4行目】の間に移動します。

🥉手順④：【+】（手裏剣）のマークをドラッグしながら移動すると、移動先の左側に緑色の横線が出現しますので、移動したい列までドラッグして移動し【Shift】キーを押しながらマウスのクリックを解除します。

■【２行目】の東支店を【３行目】に移動することができました。

列が移動できない時の対処法

Excelでは列の移動には、一定のルールがあり、行や列にセルの結合を設定している場合は行・列の移動はできないので、セルの統合を1度解除する必要があります。

今回は例として、行の見出しに『セルの統合』を設定している場合に、見出しのデザインを維持しながら列を移動する方法を紹介します。

🥉手順①：下図の様に【H】列を【G】列と入れ替えたいのですが、作業が上手くいきません。

🥉手順②：列を移動しようとすると『この操作は結合したセルには行えません』と警告が表示されます。

「この操作は結合したセルには行えません」解決方法

下図の場合は【1】行目に【セルの結合】が設定されていますので『セルの結合を解除』することによって、列全体の移動ができるようになります。

🥉手順①：『ホーム』タブを選択して『セルの結合』がある行を選択し『配置グループ』の『セルを統合して中央揃え』の右側の【v】をクリックし【セル統合の解除】を選択します。

これで先ほど紹介した列を移動する手順に従って実行すると列を移動することができます。

この時点で列の移動はできますが、下図の様に表のタイトルが左端に移動しているので修正します。

セルの書式設定でタイトルを中央揃えにする方法

セルを結合を解除した後に、セルの書式設定を使用して、タイトルを中央揃えにする方法を紹介します。

🥉手順①：最初に修正した行（セルの結合がある行）を全て選択します。

🥉手順②：『ホーム』タブの【配置グループ】の右下【表示形式】をクリックし『セルの詳細設定』を開きます。

🥉手順③：『セルの書式設定』が開きましたら『配置』タブを選択し『文字の配置』の一覧の【横位置】の【v】下向き矢印をクリックし【選択範囲内で中央】を選択し【OK】をクリックします。

■見出しの『セルの統合』は解除され、以降は列の移動もできるようになります。