Windows11を正常な状態に簡単に復元したい!パソコンに不具合が発生した場合に『システムイメージ』から、Windowsを素早く復元することができます。システムイメージが使用できない対処法もあわせて紹介します。

★Windows11のシステム全体をバックアップしたい!
★システムイメージの作成方法について知りたい!
★システムイメージからWindowsを復元する方法について知りたい!
★システムイメージ作成失敗のエラーの対処法について知りたい!
★システムイメージから復元できない場合の対処法について知りたい!
システムイメージを使ったバックアップと復元方法とは?
システムイメージを使ったPCの復元とは、パソコンの調子が悪い時に、PCを以前の状態に戻すためのWindowsの保護機能です。
システムイメージから、Windowsを復元すると、過去に作成したシステムイメージ以降の、ドライバーの更新や、インストールしたアプリ、新しく作成したファイルは、すべて削除され、Windowsに行った設定変更はリセットされます。
大切な個人用ファイルは、Windowsの復元を実行する前に、外付けドライブやUSBメモリなどにバックアップしておくことをおすすめします。

Windows11には、いくつかの回復機能が標準で搭載されています。
その中でも『システムイメージ』から、Windowsを復元する方法は、OS復元後の動作も安定しており回復操作も簡単に行うことができます。
システムイメージの作成と復元方法について詳しく解説します。

システムイメージからPCを復元する手順
最後にシステムイメージを作成してから、復元を実行する当日までの期間が長い場合は、その間に追加したアプリケーションや、新規作成した個人用ファイルなどは、全て削除されますので、次のSTEP①~STEP⑥の手順に従って実行することをおすすめします。
- STEP1個人用ファイルを別のドライブに移動する
- STEP2システムイメージを使って復元を実行する
- STEP3Windows Updateを実行する
- STEP4デバイスドライバーを更新する
- STEP5利用するシステムイメージ以降に加えたOSの変更を再設定する
- STEP6個人用ファイルを元に戻す
システムイメージを作成する前の注意事項
Windows11のシステムイメージを作成する場合は、Windowsが正常に動作している状態を確認してからシステムイメージを作成します。
システムイメージの作成を実行する場合は、その他の実行中のプログラムを完全に終了してください。
システムイメージの作成に必要な物
✨バックアップ用のドライブが必要
システムイメージを作成する場合は、100GB以上のドライブが必要です。
システムイメージを作成する前に空き容量が100GB以上の外付けHDDやSSDを事前に、パソコンに接続しておく必要があります。

※Cドライブ1個の場合は『ディスクの管理』からパーティションの分割をしてバックアップ用のドライブを作成します。
■OSバックアップ用におすすめのシリコンパワーのSSD256GB
Windowsで使えるバックアップと復元機能の特徴
Windows11使えるバックアップと復元機能は、削除した個々のファイルを復元できる機能や、オペレーティングシステムだけを復元できる機能があります。
Windows11で使用できるバックアップと復元機能について詳しく解説します。
インストールメディア
☘️Windowsの復元:〇
💎個人用ファイルの復元:✕
予めUSBメモリやDVDのインストールメディアを作成しておき、パソコンの不具合が発生した時に、Windowsをクリーンインストールする方法です。
パソコンは、工場出荷時の状態に戻り、システムは安定動作しますが、OSの設定やドライバー・ソフトウェアを再インストールする必要があり、完全に復元するまでに手間が掛かります。
■Windows11をUSBメモリからクリーンインストールする方法は、別の記事で紹介しています。
システムの復元
☘️Windowsの復元:〇
💎個々のファイルの復元:✕
システムの復元とは、過去に作成された復元ポイントから、Windowsのシステムファイルを、以前の状態に戻すことができる機能です。
システムの復元を実行すると、システムの不具合は改善される可能性がありますが、削除した画像データやテキストファイルなどの個々のデータは、復元されません。
■システムの復元の使い方や設定方法は別の記事で詳しく紹介しています。
システムイメージ
☘️Windowsの復元:〇
💎個人用ファイルの復元:〇
システムイメージとは、OSがインストールされたCドライブ全体の完全なコピーであり、OSや設定、アプリケーション、個々のファイルなどの全てのデータを含みます。
システムイメージを作成すると、Windowsと個人用ファイルを以前の状態に戻すことができます。
ファイル履歴
☘️Windowsの復元:✕
💎個人用ファイルの復元:〇
ファイル履歴が有効(オン)の場合は、画像や音楽、ドキュメント、お気に入り、アドレス帳、検索などの個人用ファイルのバックアップと復元ができます。
■ファイル履歴を使用したファイルのバックアップと復元方法を別の記事で紹介しています。
システムイメージの作成方法
システムイメージとは、WindowsがインストールされたCドライブを全て、バックアップできる機能です。
システムイメージは、独立した別のドライブの【WindowsImageBackup】というフォルダー内に作成されます。

システムイメージを作成すると、WindowsがインストールされたCドライブを、以前の正常な状態へ復元することができます。
システムイメージを使用した復元を行う場合は事前に「システムイメージ」を作成しておく必要がありますので、先ずはその手順から説明します。
🥉手順①:『コントロールパネル』を開き『システムとセキュリティ』グループの【バックアップと復元(Windows7)】を選択します。

🥉手順②:『バックアップと復元(Windows7)』から【システムイメージの作成】を選択します。

🥉手順③:『システムイメージの作成』ではバックアップの保存先を選択し【次へ】をクリックします。

🥉手順④:下図の『システムイメージの作成』の画面では内容を確認し【次へ】をクリックします。

🥉手順⑤:下図『システムイメージの作成』の画面では内容を確認して【バックアップの開始】をクリックします。

■システムイメージの作成が完了するまで待ちます。
次回もう一度『システムイメージ』を作成すると上書き保存されます。

■Windows11の上書きインストールは別の記事で詳しく紹介しています。
■Windows11のインストールメディア(USB・DVD)の作り方は別の記事で紹介しています。
システムイメージからWindows11を復元する方法
過去に作成した『システムイメージ』からWindows11を復元することができます。
システムイメージから、Windowsを復元すると、過去に作成したシステムイメージ以降の、ドライバーの更新や、インストールしたアプリ、新しく作成したファイルは、すべて削除され、Windowsに行った設定変更はリセットされます。
大切な個人用ファイルは、Windowsの復元を実行する前に、外付けドライブやUSBメモリなどにバックアップしておくことをおすすめします。
🥉手順①:キーボードの【Win】+【I】を押して『システム』の一覧から【回復】を選択します。

🥉手順②:『回復』の画面が表示されましたら『回復オプション』の一覧から【PCの起動をカスタマイズする】の【今すぐ再起動】をクリックします。

※パソコンは再起動されます。
🥉手順③:パソコンが再起動され『オプションの選択』が表示されましたら【トラブルシューティング】を選択します。

🥉手順④:『トラブルシューティング』の画面では【詳細オプション】を選択します。

🥉手順⑤:『詳細オプション』の画面では【その他の修復オプションを表示】を選択します。

🥉手順⑥:『詳細オプション』の画面では【イメージでシステムを回復する】を選択します。
※セキュリティ画面が表示された場合は【アカウント名】を選択し、その次の画面で【パスワード】を入力します。

🥉手順⑦:『システムイメージバックアップの選択』の画面が表示されましたら【利用可能なシステムイメージのうち最新のものを使用する】を選択し【次へ】をクリックすると自動的にWindows11を以前の状態へ復元することができます。

🥉手順⑧:『他の復元方法を選択してください』の画面では【次へ】をクリックします。

🥉手順⑨:『コンピューターは、以下のシステムイメージから復元されます』の画面で日付と時刻を確認し【完了】をクリックすると、Windowsが復元されPCが再起動されます。

■Windows11の上書きインストールは別の記事で詳しく紹介しています。
システムイメージの作成と復元ができないときの対処法
Windows10からは、システムイメージを使用した復元機能が完全にサポートされなくなりました。
『システムイメージの作成に失敗しました』のエラーが発生し、システムイメージから復元できないときの対処法について解説します。

システムイメージが作成できないときの対処法
Windows11で、システムイメージを作成途中で、エラーが発生する場合があります。
『システムイメージ』が内部で有効になっていると、エラーが発生しますので、コマンドプロントを使用して、エラーの発生を回避します。
🥉手順①:タスクバーの検索ボックスに【cmd】と入力します。

🥉手順②:検索結果に表示されたコマンドプロントの【管理者として実行】をクリックします。

🥉手順③:コマンドプロントが起動しましたら次の【システムイメージ作成時のエラー対処法】のSTEP1~STEP3の手順を実行します。

コマンドプロントで下記のSTEP1~STEP3の手順を実行します。
※STEP③で『システムイメージ』を有効しなしと、システムイメージから復元作業ができません。
- STEP1コマンドプロントを起動
【reagentc/disable】と入力し【Enter】キーを押す。
- STEP2システムイメージを作成する
システムイメージを作成後は画面を閉じる
- STEP3コマンドプロントを起動
【reagentc/enable】と入力し【Enter】キーを押す。
システムイメージから復元できないときの対処法
Windows11に搭載されている回復機能を実行中に【その他の修復オプションを表示】が非表示になり、システムイメージからの復元ができなくなるときの対処法を紹介します。

システムイメージを有効化する方法
コマンドプロントを起動し下記の手順を実行しシステムイメージを有効化します。
🥉手順①:コマンドプロントを起動➡【reagentc/enable】と入力し【Enter】キーを押す。

■Windows11をクリーンインストールする方法は別の記事で詳しく紹介しています。