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TPM2.0の有効化(ASUS)とTPMを確認する方法!

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Windows11で必須になったTPM2.0は、コンピュターのセキュリティ機能を強化するためのハードウェアチップです。不正アクセスやマルウェアから、PCのデータを保護する役割を担います。ASUSマザーボードでTPM2.0を有効にする方法やTPMを確認する方法を紹介します。

この記事は次のような人におすすめ

★TPMの状態(有効・無効)を確認したい
★ASUSマザーボードでTPM2.0を有効にする方法が知りたい
★Windows11のシステム要件を確認したい
★PC正常性チェックアプリの使い方が知りたい

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TMP2.0の概要と有効化のメリット

TPM2.0とは、ブートプロセスを監視して不正な起動を検出した場合に、ストレージ(HDD・SSD)の暗号化を解除できないようにして、パソコンのデータへの不正アクセスを防止する機能です。

TPM2.0を有効にするメリット
  • パソコンのセキュリティが向上する
  • TPM2.0が原因でWindows11がインストールできない問題を解決できる

TPMは、2000年代初頭に導入されたバージョン1.2と、2016年7月以降に導入されたバージョン2.0があります。

TPM2.0では、複数の暗号アルゴリズムがサポートされ、不正アクセスや改ざん防止などのセキュリティ機能が大幅に強化されています。

(Trusted Platform Module 2.0)

Windows11のシステム要件で必須になったTPM2.0

Windows11のシステム要件とは、Windows11を実行するために最低限必要なハードウェア構成で、TPM2.0を含むCPUやメモリなどの7つの要件が求められます。

(Windows11システム要件)

システム要件ハードウェア構成
プロセッサー(CPU)1GHz以上で2コア以上64bit
intelは第8世代以降・AMDはZen2以降
メモリ4GB以上
ストレージ64GB以上の記憶装置 (HDD・SSD)
システムファームウェアUEFI・セキュアブート対応
TPMTPMバージョン2.0以上
グラフィックカードDirectX12以上(WDDM2.0ドライバー)に対応
ディスプレイ対角サイズ9インチ以上・8ビットカラーの高解像度720P以上
その他インターネット接続・Microsoftアカウント

👉Windows11の【システム要件】の詳細はMicrosoft公式サイトへどうぞ!

Windows11のシステム要件のTPM2.0が、BIOS設定で無効になっていると、Windows11をインストールすることができません。

手持ちのパソコンが、TPM2.0に対応しているか事前に確認しておく必要があります。

(Windows11のデスクトップ画面)

マイクロソフトの公式発表では、Windows10の延長サポート期限が【2025年10月14日】に終了することが発表されました。

(Windows11のロック画面)

PC正常性チェックアプリの入手方法と使い方!

PC正常性チェックアプリとは、手持ちのパソコンをWindows11へアップグレードする際に、Windows11のシステム要件を満たしているか、ハードウェアの互換性を確認するアプリケーションです。

PC正常性チェックアプリの入手方法と使い方を紹介します。

🥉手順①:Microsoft公式サイトへアクセスします。

👉Windows11【PC正常性チェックアプリ】の入手先はMIcrosoft公式サイトへどうぞ!

🥉手順②:Windows11の詳細ページ(上記のリンク先)を開き、ページの下にある『互換性の確認』から【PC正常性チェックアプリのダウンロード】をクリックします。

🥉手順③:ダウンロードした『PC互換性チェックアプリ』をダブルクリックして実行すると、下記のような画面が表示されますので【今すぐチェック】をクリックして、PC正常性チェックを開始します。

画像を7点を引用

引用元:マイクロソフト公式サイト

PC正常性チェック診断結果(合格)

Windows11のシステム要件を満たしている場合は、下図のよに「このPCはWindows11を実行できます」と表示されます。

メインPCのシステム要件の診断結果

メインPCのスペック

【CPU:intel core i7 9700f】3.0GHz・8コア

【メモリ:DDR4・8GB】デュアルチャンネル

【ストレージ:ADATA SX8200 PNP】M.2

PC正常性チェック診断結果(不合格)

Windows11を実行するためには、CPUや、最低4GBのメモリの他、セキュリティ関連機能のTPM2.0を含めたシステム要件を満たす必要があります。

ノートパソコンのシステム要件の診断結果

ノートパソコン(ideapad 330-15AST)

ノートパソコンのスペック

【AMD:E2 9000】1.8GHz・2コア

【メモリ:DDR4・4GB】シングルチャンネル

【ストレージ:WD BLUE】SSD

TPMの有効・無効を確認する方法

パソコン本体(マザーボード)にTPM2.0が実装されていても、BIOSの設定でTPMが無効になっていたり、BIOSのバージョンが古い場合は、WindowsがTPMの状態を正確に認識することができません。

TPMの有効・無効を確認する方法と、TPM2.0に対応しているか確認する方法を紹介します。

(Trusted Platform Module 2.0)

🥉手順①:Windowsを起動した状態で、キーボードの【Win】+【R】キーを押して『ファイル名を指定して実行』を起動します。

🥉手順②:次に検索ボックスに【tpm.msc】と入力し【OK】をクリックします。

🥉手順③:ローカルコンピュター上のTPM管理の画面から、TPMの状態とバージョンを確認することができます。

互換性のあるTPMが見つかりません

(TPMは無効になっています)

TPMは使用する準備ができています

(TPMは有効になっています)

TPMのバージョンを確認する方法

前項で紹介した手順に従って『ローカルコンピュター上のTPM管理』画面を開き『TPM製造元情報』の【仕様バージョン】に、TPMのバージョンが記載されています。

(下図の場合はTPMのバージョンは2.0です)

TPM2.0を有効にする前の注意事項

手持ちのパソコンが新しいのに、TPM2.0が見つからない場合は、次のような事が考えられます。

BIOSのバージョンが古いことが原因で、TPM2.0を有効にするための設定項目が、BIOS画面に表示されないことがあります。
このような場合は、マザーボードメーカーの公式サイトから、最新のBIOSバージョンをダウンロードして、BIOSを最新バージョンに更新する必要があります。

TPM2.0を有効にする前の注意事項
  • Windowsのバックアップを実行する
  • BIOSを最新バージョンに更新する
  • CSMの設定が無効になっていることを確認する

CSMの設定を確認する

Windows11は、TPM2.0やセキュアブートを前提としたセキュリティ機能を多数搭載しているため、CSMが有効になっていると、これらの機能が制限されたり正常に動作しない場合があります。

TPM2.0を有効にする前に、UEFI(BIOS)を起動して、CSMを無効【Disabled】に設定することをおすすめします。

CSMの設定を変更する際の注意事項

CSMの設定を変更する前に、Windowsがインストールされているディスクのパーティションのスタイルを必ず確認してください。

OSがインストールされたディスクがMBR形式の場合に、CSMを有効から無効に変更すると、Windowsが起動しなくなるので注意してください。

CSMの設定を有効から無効に変更する場合は、OSがインストールされているディスクが、GPT形式であることを確認してから実行してください。

■Windows11のバックアップと復元方法は別の記事で詳しく紹介しています。

ASUSマザーボードでTPM2.0を有効にする方法

Windows11のPC正常性チェックで、TPM2.0の診断結果が不合格だった場合でも、TPM2.0が実装されているパソコンであれば、BIOS設定でTPM2.0を有効化することで、Windows11のシステム要件を回避することができます。

TPM設定に使用したASUSマザーボード
  • PRIME H370M-PLUS
  • PRIME H610M-E D4

🥉手順①:キーボードの【Alt】+【F4】を押して『Windowsのシャットダウン』の画面を開き、再起動を選択し【OK】をクリックしてから、UEFI(BIOS)を起動します。

UEFI(BIOS)の起動方法

PCの再起動中にビープ音(1回)の確認またはメーカーロゴ画面が表示されましたら【F2】キーまたは【Delete】キーを連打すると、UEFI(BIOS)を起動することができます。

🥉手順②:BIOSが起動しましたら、キーボードの【F7】を押して、Advanced Mode(詳細)を開きます。

🥉手順③:Advanced Mode(詳細)が開きましたら【PCH・FW Configuration】を選択します。

ASUS製マザーボードの型番によっては、設定項目の名称や設定方法が異なる場合があります。

PRIME H370M-PLUS

🥉手順④:『TPM Device Selection』の設定を【dTPM】から【PTT】に変更します。

PRIME H610M-E D4

🥉手順④:『TPM Device Selection』の設定を【Enable Discrete TPM】から【Enable Firmware TPM】に変更します。

🥉手順⑤:TPM2.0の設定を変更後は『終了』または『Exit』タブを選択し【変更を保存しリセット】を選択しUEFI(BIOS)設定を終了します。

「変更を保存してリセット」を選択またはキーボードの【F10】キーを押すと、パソコンが再起動されTPM2.0が有効になります。

🥉手順⑥:Windows11が起動した状態で、検索ボックスに【tpm.msc】と入力し【ローカルコンピュター上TPMの管理】画面を開きます。

ローカルコンピューター上のTPM管理の画面を開き【状態】の項目が「TPMは使用する準備ができています」と表示されていれば、TPMは有効になっています。

TPMのバージョンは【TPM製造元情報】で確認することができます。

(下図の例ではTPM2.0が有効化されています)